ちょっとマニアなブログ

ベース弾き、コンポーザー、ちょっとマニアな内容満載かもです

Mike Lull MV4 ジャズベース

アメリカのルシアー マイクルルのジャズベースタイプが縁あってうちに来た。

シリアル番号は現行のようにヘッド裏にはない、かなり古いモデルのようだ。楽器屋の連絡では138番とのこと。最近のモデルで2000番台とかあったから、かなり初期のものになる。実は以前ほかのモデルを一度手にしてて、それにはヘッド裏にシリアルとマイクルル氏のサインがあった。ちなみにこれにはサインもない。

残念なことにネック裏に少し凹みがあった。

できる範囲で瞬間接着剤で表面を埋めてみたが、弾くにはそんな問題はない。

カラーがバーガンディミストとかいう珍しいもの。まぁ変なのが好きなので問題ないが。

ネックはかなりしっかりしてて、カーボン入りなので良く鳴る。ピックアップはバルトリーニでサーキットはバルトリーニのNTMBでミッドの周波数を3段階で切り替え可能です。

ちなみに音は至ってオーソドックス。アクティブジャズベースですが、アトリエのようにドンシャリ感は強くない。イコライザーをフラットにしたらごく普通っぽいジャズベースの音が鳴る。

コントローラーがちょっとおかしく、マスターボリューム、バランサー。真ん中のノブがなんとミッドで、スイッチで3ポイントフリクェンシーが変わる分かりにくい仕様だった。またミッドは中途半端なポイント。おそらく完全にオーダー品だったのかなと思う。

今年の初めにマイクルル氏は亡くなったらしく、スタッフが継いでいるが、もうご本人の手にかかった楽器は新品では買えなかなるだろう。この楽器は間違いなく本人がほとんど1人で作ってた時代のものだろうと思うと感慨深い。

ただ、本音で言うとネックシェイプは以前手にしたものより太めでやや弾きづらかった。

経験上アメリカ製のものは、国産よりネックが動きやすいと理解しているが、このベースもやや動きやすい。ただロッド調整がプラスドライバータイプでネックを付けたままでは扱いにくく、メンテはしにくいので、出来るだけロッドは触らない範囲で調整していた。

このベースもムーン同様に通販で買った。

良いベースあることは間違いないが、やはり弾いて買わないとダメだと痛感している。

 

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