ちょっとマニアなブログ

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SSL BIG SIX サミングミックスの弱点

この間 浜松在住のTicker`s Hypeというユニットの曲を制作し、いよいよマスタリングとなっていた。マスタリング用の2ミックスは先日SSL BIG SIXのサミングを活用して完成し納品していた。 昨夜 彼らからマスタリングを出すにあたりブレスノイズを今より抑えてほしいと要請があった。もともとブレスノイズが大きかったのでかなりゲインを下げていた。ブレスノイズはシンガーの意図によることも多々あるので、個人的にはやや大きいとは思っていた。マスタリングは私の知人の紹介で知り合った、元サイデラマスタリングの森崎氏に依頼するとのことで、修正依頼を受けたのだが、、、

アナログサミングの弱点はトータルリコールであった。わかりきった話であるが、BIG SIX自体はほかのプロジェクトで使うため設定は都度変わる。
DAWなら前回使用した設定がそのまま残るが、サミングでアナログ卓を併用しているため、それができない。動かしている箇所は単にフェーダー8つとEQ トータルコンプとはいえ、少しの動きで音が変わるため最初からやり直しとなる。そうなるとやれこれが大きい、小さい、ここが気になると結局それなりに時間がかかる作業となった。
SSLといえばモーターフェーダーとCPUを使ってトータルリコールできる卓として一世を風靡したはずだが、、とか考えながら作業をすすめることになった。

それでもサミング自体の作業はなかなかリアルな動きなので楽しいものだ。

 

 

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