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SSL BIG SIX でのサミングミックス solid state logic big six

最近このネタばかりだが、ようやく実際の制作でサミングミックスを行った。

作業工程は至って簡単だが、どのチャンネルにどのバス(楽器群)を配置するのかをあらかじめ考えておく必要がある。

その際 BIG SIXの構造的な限界から、13-14と15-16のステレオインプットは単に音を入力できるだけでボリュームコントロール意外は何もできないこと。そのためこの2つのステレオインは最終バランスで最も影響が低いであろうバスを選択しておくとよい。

一般的なのは15-16はFXチャンネルに配置しているエフェクト送りに使う。13-14は全体のバランスに影響しにくいパッドなど上物などが良いと感じた。ちなみにこの2つのステレオインのボリュームはフェーダーではなくモニターセクション上部のノブでコントロールする。(実はこれが分かりにくかった)

1-4のモノチャンネルには、VO,BASS,KICK,SDを配置した。DAWでの音源がステレオでも気にせずモノ入力に突っ込んでいる。このチャンネルの3バンドEQにはBELLスイッチがあるのでハイとローがやや細かく設定できるのmpもポイント。

5-6,7-8,9-10,11-12の4つのステレオインには、残りのドラムバス、鍵盤(ピアノなど)、ギターバス、シンセやブラスなどより重視したいものから優先すればよい。

もとの音源がもっとシンプルな構成ならより贅沢に使えることになる。

音作りをする中で、搭載されているEQは攻めるタイプに感じた。もちろんカットもするがハイやミッドを若干持ち上げることで抜けは良くなる。ただし少しつまみを動かすだけで音が変わるので、勢いでやるとあとで後悔する。よりシビアに設定することがベター。あとは噂のバスコンプ。トータルミックスに使えるレベル。スレッショルドとメイクアップしか変えられない簡素なものではあるが、スレッショルドの細かな設定でキックを際立たせたり攻めることもできる。またピークに少し効かせる程度にスレッショルドを設定することで、トータルミックスがまとまる印象である。ちなみにトータルの場合オートリリースは入れないほうが良い感じだった。

サミングすることで自己満足が得られると言いたいとこだが、実際に聴いた友人の評価では、まとまりもだが、全体の厚みと分離間(距離感のようなもの)が感じられるとのことで、やはりデジタルデータの飽和ってのが関係しているのかもと思っている。
ノブやフェーダーをいじって、音に多少の変化を与えながら仕上げていくことは昔からやってきた人間にとっては、本当に楽しい。コンプもアナログ回路なのでプラグインのように完全にピークを抑えることなどできないが、それが良いと感じたミックスだった。

 

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