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Cubase12pro VariAudioでピッチ調整

ボーカルトラックのピッチとタイミング調整は必須作業といえる。よほど上手い歌い手でないと全く修正なしなど今の時代にはないかもしれない。もちろんニュアンスを伝える上で正確なばかりが正義ではない。

私自身 ピッチ調整は基本的にCubase標準のVariAudioを使っている。メロダインのエッセンシャルやWavesのものも試したことはあるが、メロダインエッセンシャルの限界と音の変化でNG、Wavesは使いこなせていないが当時画面表示が小さくて断念した。

VariAudioも音の変化は感じるが、標準機能だけあって軽快に動いている。

もちろんこの機能を使いこなすのも慣れが必要だと思う。

基本的に自動的にピッチは合わさない。 すべて耳で聞いて判断している。もちろん目安としてオートで合わせることもあるが、一部に限っている。

ここでヘッドホンを使わないのは理由がある。以前ヘッドホンで夜間細かく合わせたものを昼間モニターで聞くとズレてた経験があった。ヘッドホン環境にもよるかもしれないがヘッドホンではピッチ感にずれがあると感じている。なのでやや小さめの音でモニターを鳴らして俯瞰的に聞くようにしている。判断に悩んだときにオートで合わせて確認するような作業内容となる。

ピッチ調整のキモは前後の音のズレが重要なことと、フォルマントをどこで切断して、どこの波形を平均化するか、歌のニュアンスに併せてどの程度ずらすかなど複数の要素が絡まる。またタイミング調整もかなり重要になる。

いろんな歌い手の歌を編集していると、各々の歌い方の特性がフォルマントで見れて面白い。ひとついえることは、上手いシンガーは、キモになる部分でちゃんとピッチを合わせてくる。ズレてもニュアンスとして音楽的に聴く部分はズレてても歌い方として問題ないと言えるのだ。 最近素人さん的なシンガーを録ることが多いが、ほとんどピッチはフラットしている。

CubaseのVariAudioの機能もバージョンアップでより使いやすくなってきているが、正直な気持ちとして、ほとんど使わないミックスをしたいと思っているのが本音。

これまでかかわった中で、そんなシンガーは2~3人だったよな。とほほ。

 

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