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イランとサウジの和解による中東

和解自体は1年ちょっと前の出来事であるが整理しておく。

昨年6月に中国の仲介でイランとサウジが和解し、サウジの首都リヤドでもイラン大使館が7年間の断絶を経て再開した。

両国とも基本的に中国を信用するに値すると評価したため北京での会談となった。

ここに来た背景は、予想通りアメリカへの不信感である。アメリカの戦略はいつもながら分断による統治である。第二次大戦後にイラン、サウジ両国と石油利権も踏まえつながってきたが、イランで革命が起こり(西側メディアではソ連が原因とも言われるがある意味ナショナリズム的な要素もあったようだ)、革命後はアメリカと敵対する側となっていた。サウジもムハンマド王子世代になり、アメリカもトランプからバイデンになった影響もあり、サウジがアメリカを距離を置くようになっていた。

そんなタイミングでの和解である。鍵はやはりペトロダラーである。ドルを使ったアメリカの政策に対し、結果的にイランだけでなくサウジも反発する動きとなった。

この仲介が意味することが、今につながっており、アメリカがこれまですすめてきたイランと敵国として仕立て、サウジとの緊張関係が完全に崩れたのだ。

このことが現在のブリックスの拡大、イスラエル紛争につながっていることも事実。

いずれにしても、ジュリアンアサンジが語る戦争の多くがメディアの嘘によるものだと納得できる。どこの国も好んで戦争などしたくない。いろいろ調べる限り、20世紀以降の戦争のほとんどが、アメリカが原因である。

先日Xで見たが、アメリカ国民がロシア向けにアメリカ国民がロシアとの紛争を望んでいないというような動画を発信した。国民が望んでいないのに、一部の支配者が勝手にやっているからわかってほしい。国民は戦争など望まないというもの。

世界のほとんどの戦争はこの内容だろう。日本だって国民が戦争を望むはずもなく、ロシアや中国、北朝鮮など敵国だと洗脳されながら、支配層(民主主義のくせに思い上がって支配している)が勝手に不要なことをする。国民を納得させるために情報はもちろん操作する。世界中全てそんなもんなんだろう。

本当に国民を思う政治を望みたい。