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SSL BIG SIX は当分手放せない

SSL BIG SIXを2年以上継続的にレビューしてきたが、飽き性に関わらずこれは当面手放せないと思っている。いまだに最もお気に入りのハードである。
海外の動画などで酷評もあるが、そんなことは気にせず使い倒している。

並行してAPOLLOも所有したが、すぐに面倒になって処分した。

違いは明白。オーディオインターフェイスでもあるが、オーディオインターフェイスという意識をせずに使える点である。プリや簡易な卓ならSIXでも事足りるが、オーディオインターフェイスであることを意識せずにオーディオインターフェイス機能が使えることに意義がある。

BIG SIXとPC(Mac)の接続はUSBケーブル1本だけで、環境設定もMACのコアオーディオに対応しているため、最初にMACのAUDIO・MIDI設定でインアウト1~16を単純に割り当てるだけである。
詳細は以前のここで紹介したが、それ以降はDAWのインアウト設定をプロジェクトごとにする(これは普通にやること)だけで、日常的には意識せずに使っている。

APOLLOだけでなくRMEも優れたルーティングアプリがあるが、それすらない。

インアウトだけDAWとリンクさせておけば、ハードウエアとして普通に操作するだけなのだ。一般的なオーディオインターフェイスで行うルーティングは全てハードで行う構造である。これが日常的にオーディオインターフェイスとして意識しなくてよい理由になる。

BIG SIX自体に豊富なルーティングができるインアウトも搭載されているため、デジタル機器にありがちな兼用ボタンなどもないため、一度構造を理解すればストレスなく使える。おそらくここが大きな違いかと思う。

あとは豊富なインアウトもあり全チャンネルにインサーションがあるため、好きなアウトボードを挿すことができる。インアウトが豊富なオーディオインターフェイスでもなんとか対応できるが卓のインサーションほどわかりやすいものはない。

もちろん弱点と言えば、同じインアウトを併用してルーティングを変えたりできないため、リアルな結線が必要にはなるが、慣れればこれほどわかりやすいものはない。

ハードとプラグインを併用しながら、ミックスやバウンスができることも便利な点である。プラグインの良さ(精密さ正確さ)とハードの良さ(曖昧さ、意外性)を合せることで好みの音を作りこんでいける。もちろん時間はかかるが、時間に追われる仕事ではないなら、それが楽しみになる。
SSL Super Analogueプリの実力はどうか?と言われるが正直な話傾向は違うにせよPortico511には敵わない。それでも特徴的な明るめのパキッとした音は十分に使える音なのである。EQも単体には敵わないがプラグインと異なる微妙な曖昧さが味だし、確かによく効く。悪く言えば、すべてが中途半端とも言えるが、ほどよい使い勝手とも言える。このあたりは自分自身にとってどうかで判断するしかない。

業務用スタジオではアナログ卓とDAWと併用しているケースが大半だが、それをミニマムな環境で実現してくれるのが今のセットになる。

ただしその後アウトボードが欲しくなることは保証する。