ちょっとマニアなブログ

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マスターバスのコンプ

現在ミックスダウンに没頭中。

ここ最近のトレンドは、SSL BIG SIX+api500シリーズのハードによるアナログサミングミックスとDAWによるミックスをあわせたハイブリッドタイプのミックスとなっている。

これまで通りPCベースのDAW上である程度まで音作りとバランスをとり、サミングのために10のバス(1つはエフェクト専用)に全トラックを振り分けてSSLに送る。

基本的に最も重要なボーカルのインサートにはRupert Neve DesignsのPortico551 EQを挟み、マスターのインサートにElysia Xpressor コンプを挟む。今のとことマイクプリのPorotico511は歌録りにしか使っていない。

SSLに立ち上げたバスをSSLのEQで必要に応じて音を補正。必要なら1-4chだけだがチャンネルコンプを使う場合もある。

最終2ミックスのマスターバスにはSSLのバスコンプとElysiaのコンプを通して、DAWに戻す流れとなる。

今回の本題だが、SSLのバスコンプはスレッショルドとメイクアップとオートリリースのオンオフしか設定できないので、大き目のゲイン(たとえばキック)に軽くひっかかる程度のスレッショルドに設定し、少しだけメイクアップを上げる。オートリリースは必要に応じてだが、ここではほとんど入れていない。

インサーションのElysiaもマスターバスには軽くかける。スレッショルドはかなり高めでゲインが大きな時に引っ掛かる程度でレシオも1.5:1程度と軽くコンプレッションが聴く程度。サイドチェーンフィルターは曲によって変わるとは思うが180Hz程度に設定する場合が多い。コンプにおいてアタックとリリースタイムは結構重要で、40ms前後でそんなに速くない。リリースもBPMにより異なるが60000msをBPMで割った数に少し色をつけた程度。たとえば100bpmなら600~700msくらいで設定すると馴染む感じにできる。ただしこの設定で強めにかけるとずっと激しく効いたままで破綻する。よほど意図的でないならあくまでも軽くコンプを効かせる程度で良いと考えている。

いずれにしても、マスターでコンプを強くかけると楽曲にもよるが、グルーブ感が失われることも多い。これはマキシマイザーも同じであり曲のメリハリを出すためも程よい効かせ方になるように心がけたほうが良いと感じている。

マキシマイザーで稼ぐ前に全体のミックスのバランスを見ながら、左右に振ったり、集中する帯域を楽器ごとに抑えたりなど、音楽として使える帯域をフルに使えるミックスを目指せば、マキシマイザーで無理やり上げなくとも、ラウドネスは稼げると考えている。