ちょっとマニアなブログ

ベース弾き、コンポーザー、ちょっとマニアな内容満載かもです

FMR Audio RNLA500 コンプレッサー

現在アウトボードのコンプとしてElysia Xpressorはあるが、マスターバスにインサートして2ミックスを中心に使っている。このコンプはかなり設定が細かく色付けがほとんどないため良いのだが、コンプらしさは薄い。そのためベースなどの楽器用にコンプを物色した。たまたま宮地楽器さんのユーズドでこのモデルがでていたのですかさず購入した。FMR AudioのコンプではRNCのほうで色付けのないコンプ音が人気。以前ハーフラックのものを持っていたが、アダプター式でちょっと面倒だったので処分していた。

今回のものはむしろ色付けのあるタイプで、LAはレベリングアンプの略とのこと。なので名機であるTELETRONIXのLA2Aの再現といううたい文句でもある。LA2Aはオプトコンプに真空管のアンプが搭載されているが、これはVCAでデジタルチップで制御しているらしい。以前持っていたAMEK9098のコンプと理屈は同じかと思う。

LA2Aはゲインとリダクションだけでコントロールするが、RNLAにはスレッショルド、レシオ、アタック、リリース、ゲイン+リリース変更ボタン(LINとLOG)のコントロールがあり、基本的なコンプと同じ操作性である。したがってLA2Aのようなレベリングアンプの役割も果たせるが別物である。そのため普通のコンプらしい音作りも可能であり、RNCとは方向性の異なるいかにもコンプを効かせている音を出せる。安物のコンプと違って音痩せも感じさせず、ベースなどではやや太さも得られる。リリースボタンだが簡単に言うとリニアは直線、ログは曲線で減衰するので、曲やソースで適正な方を選べばよいし、気にしないならリニアのままで良い。

インジケーターがなかなか優れもので反応が良いため、リリースタイムの設定などで目安とできる。実際に目で見て耳で確認できるのがいい。

コンプは目的に合わせ複数タイプあるのが望ましい。代表OPTのLA2AとFETの1176で、それに加えるならSSL バスコンプ(VCA)だろう。ただし実際にはそこまで難しい。そんな時にこのコンプは1台でそれなりの役目を網羅できる。

自分自身購入前は半信半疑だったが、実際に手にしてユーズドで3万円程度なら良い買い物だと感じている。これはおススメ。

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