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TELEFUNKEN TF29チューブマイクはどうなのかな

今後それなりに歌録りに注力することになるが、前回の雅美ちゃんの歌録り後、マイク選択に疑問を持っていた。前回のセットはNEUMANN TLM49にPortico511プリアンプのセットだったが、511のシルクを少し上げ過ぎた感はあったにせよ、張り上げた時の声が耳につき、結果ミックス時にEQでピンポイントで下げてしのいだ。

ただ決して悪い音ではなく、クリアで伸びる音ではあった。TLM49は歌い手にも歌いやすいと好評で、僕のような低めの声ならクリアになって良い音だと感じる。

もちろんさすがにNEUMANNのミドルクラスなので情報量は多いので使える音である。

くっきりはっきりした音でハリもあり、モニターしやすい音なのだ。

それもそのはずで周波数特性では1khあたりから5kHあたりをピークに上がっており、一旦下がって10khあたりに次のピークがある。下は1khから下がっていって100~200hあたりでは2dbくらい下がり50では4dbとミッドローを抑えているのだ。

宅録でもローカットなしで使えるのは、マイク自体がそのような仕様で対応しているようだ。

UT Twin はあるが、そんな不満もあり中低域がもっと強めのマイクを探していた。折角なので今回はチューブを優先している中で、ユーズドのRODE K2とLewitt LCT840が目についた。RODE K2の評判は良かったがユーズドの場合、代理店が保証書がないと対応できない上にそこそこ年式も経っていたのでNG、Lewitt LCT840もレビューではざらつき感も強く、ロック系の男性ボーカルに良いという評価があったりで、中途半端な感じもした。そんな中でブラックフライデーセールに出ていたのがこのテレフンケンTF29。

周波数特性を見る限り、1kから下が上がっていて、上は4~5kあたりにピーク。一旦下がって15kあたりに次のピークがあり、これなミッドローが強く出るのと、耳につきやすい2kあたりが抑えぎみなのでいけるのではないかと思い、海外のレビューも探してみた。レビュー数も多めでサスペンションのゴム以外は高評価だった。ウオームなミッドと耳につかないハイというコメントもいくつか見られ、結局これが決めてになった。

しかもLewittは中国生産だが、テレフンケンはアメリカ製なのもなんとなく安心感がある。ただしチューブなので115v電源なので昇圧トランスは必須になるのと、暖気時間が1時間くらいは必要になる。ちょうど次の録りが3日後なのでちゃんと届けば使える。

価格は奮発したことになるが、現在の定価は25万円程度でアメリカ本国でも現在レートで20万、今回クーポンも出ていたので16万円なので悪くはない。

チューブマイクは以前にMXLのGenesisというのを中古で買って使っていたが、かなり良いマイクだった。高いものは試したことがないので今回はかなり楽しみでもある。