ちょっとマニアなブログ

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IzTope RX10

以前から持っていたのだが、ほとんどプラグインでピンポイントとしてしか使っていなかったRX10。時間的に余裕があったのと、送られていたオーディオデータが酷かったのもありスタンドアローンで使ってみた。

本来あるべき姿は録りだと思うが、もらったデータではそれもかなわない。以前からも問題はあるにせよ、ピンポイントで吹かれ音やリップノイズを除去することでだましだまし終えてきたが、今回のはなかなか強者。よくわからないクリップノイズのようなものが音声の途中に入ったりして、歪んでいるのかと思ったがレベルは低い。

Austrian Audio のコンデンサーマイクとローランドのインターフェイスで何故こんな音になるのか逆に知りたい気もするw

スタンドアローンでは正直よくわからないスペクトラム表示画面となるため、敷居が高いのだが、今回使ってみて、歌編集の前にRXで処理しておくことが良いと感じている。

使い方は至って単純で、オーディオデータを読み込んで、ちゃんとモニター(ピッチなどは後で処理できるので無視で良い)し、ノイズ部分をノイズの特性に合わせた処理をするだけ。これは無音部分はオーディオデータ自体を消しても良いが、歌の途中に這い込んだノイズはやっかいなものである。

リップノイズは通常Mouse de clickを使うと綺麗にとれるが、上手くいかない場合はDe clickやDe clackleも試してみると除去できる場合があるので、実際に試しながら作業すればよい。範囲指定も簡単だし、拡大もマウスホイールを回すだけでできる。

指定範囲だけが繰り返し再生されるので専念できるのもいい。

吹かれ音にはDe Prosive。意外と歌の途中に吹かれが存在する(大きな波をうったような波形になっている)が、これもスムーズに処理してくれる。

今回役に立ったのがDe clipで、ピークを見ても全く音割れなどしておらず、問題ないように思えるデータの途中に急な細いピークが出ていて、耳につく音になっている。

原因は不明だが明らかにピークオーバーの音。ここも前後余裕をとりながら処理すると綺麗になる。処理の効果は見た目で明らかにわかるので、それも良い。

確かにデータ全部をそのまま聞きながら処理する必要があるため、手間はかかるが、後々で処理するより明らかに良い結果となるだろう。

ちなみにアシスタントなる自動化ツールもあるが、私には不向きだった。ある程度の効果はあるのだが、こまかな詰めはできないので、気にならない部分に余計な処理をしなくてもよい手動のほうがいいかと感じた。

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