言わずもがな80年代のモンスターマシンのソフトシンセ版。当時フル装備なら億単位だったらしい。
これは音源機能を抜粋したものなので、それでも数千万だったようだ。
フル装備は基本的にシーケンサーやハードディスクレコーディング機能がついていて、プロトゥールスの前身的な役割を果たしたと聞く。
音源部分もかなり面白く、12個のパーシャルにサンプルかFMシンセシスを当てられるため、かなり多彩な音作りができる。当時にしたら衝撃的な音だった。アートリアの秀逸なのは、単なるプリセットサンプラーでないところ。自身でサンプリングもできるし、音作りもできる。しかも実機と同じロジックである。もちろんハードとはアナログ部分の構造は違うので、音に差はあるかと思うが、プリセットだけでも、おー、この音というのがいっぱいあって、涙もの。
自分でサンプリングした音を使って、シンクラビアで音を作るなんて、当時を知ってる人間にとっては夢のような話だ。今まで続けて来てよかったとあらためて感じた。