以前から話題になっているG7下のロシア凍結資産の流用に対し（ある意味盗人だよな）、サウジアラビアのムハンマド皇太子（MBS）が、それを実行すればサウジが保有する欧州債券の一部を売却すると発言したとのこと。
売却によって即時ユーロ暴落などとはなりえる規模ではないが、波及する効果も懸念されるだろう。先日イランも含めBRICS間での取引に自国通貨を使うことも明らかにしている。ペトロダラーの一部放棄でドルに対する影響も懸念される中で、サウジがまた西側と距離を置いていることが明確となった。
イランが西側と融和策をとる首相になったと騒ぐが、そんなに簡単なことではない。これまで西側（特にアメリカ）が取ってきた態度に対し、融和策をとるメリットなどイランにもないだろう。ユーロ圏やNATOでBRICS加盟国はまだないが、トルコあたりがBRICSに加盟という動きになればさらに世界が動くかもしれない。
トルコもリラが暴落しインフレとなっている。この辺りの動きにも注視していく必要があるだろう。
