普通のコンデンサーマイクを手に入れようといろいろ物色。候補はいろいろあって新品、中古にこだわりはなかった。
新品なら、Austrian Audio oc16<Audio Technica at4047<Audio technica at4050<AKG C414 xls<Austrian Audio oc18。中古が加わればNeumann TLM103,Lewitt LCT540、LCT840あたりが候補となった。WarmAudioも考えたのだが、1本だけなのでできるだけメジャーなものにしたかったのもある。
各々特徴があるが、oc16はキャンペーンで安いのだが、oc18まで手が出せるなら手を出す必要性もなく脱落。at4047は4040にトランスが付く面白いモデルではあるが、いかんせん4040である。それなら4050のほうが汎用性が高いので脱落。C414 XLSはAKGの魅力と言えるC12のカプセルはXLⅡに搭載されているとのことで中途半端感もあり脱落。
新品ならat4050とoc18の2択となった。at4050はスタジオでも定番で素直さと汎用性では定評がある。まあテクニカって安心できる音でもある。oc18もかなり評価が高くフラッグシップのoc818のカーディオイド版になる(実際は音はよりタイトで違うようだ)。
中古品だとNeumann TLM103は何度も使ってよく知っている。Lewitt540もかなり良い評価だし840もチューブで評価は高い。ただ個性も強めで決定打に欠けた。
ここまで来たら少し幅を広げるつもりで少し上位も物色する中で、興味を持ったのがノイマンTLM49。メルカリなどで複数出ているが、どうやらYOASOBIがFirstTakeで使って少し流行った影響もあるようだ。相場で気には少し高いが、少し使いこんだ感じのものが出ていた。1か所わずかに凹みはあるのと、サスペンションゴムが劣化している。購入先は知人エンジニアから譲渡。保管は除湿ケースとのこと。知人から譲渡は怪しさも感じながら何度かメッセージする中で、信用できる感じもあり価格交渉で妥結。
そもそも全体の球数が少ないTLM49なので偽物が出回る可能性は低い。サスペンションゴムが伸びぎみとあればちゃんと使っている。このあたりで判断した。あとは届いてからのお楽しみ。
ちなみにゴムは自分で作成できるパーツがまだ自宅に残っているので問題ない。価格的にはサスペンション付きなので、TLM103の中古品にサスペンション追加で買った価格と大差ないので、そんなもんだろう。
TLM49と言えば、名機U47、M49のカプセルを使用したFETのトランスレスモデルである。チューブより丈夫なのと、トランスレスなのでより素直な音だと思われる。
ちなみにTLM103はU87のカプセルを使用しているので、その関係性と同じだと言える。
マイクのトランスは機能面より色付け面が強いようで、実際にTLM103も素直な音で何度か使ったことのあるU87より張り付いた音で聞こえた記憶もある。
SPhereがあるので、出番があるのか?と思いがちだが、馴染みの歌い手を再度組むことになったのもあって、いろいろ試してみたいとは思っている。