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ロシアの内乱 いろいろ考えさせられる

土曜日に驚くべきニュースが。ロシアの民間軍事会社ワグネルがロシアでクーデターを起こしてモスクワへ侵攻するとの速報。

世界中に緊張感が走り、メインメディアはプリゴジンを英雄的に扱い、ロシアの弱体化を語っていた。が、翌日に状況は一転。 ワグネルは撤退。プリゴジンベラルーシへ一旦引き上げるとの報道。

このことについてメインメディアの多くは、プーチンとロシアの弱体化とウクライナ戦争が優位にすすむと語っている。

さて、このような問題ひとつにしても、事実は明らかにされない中で考えうるすべての選択肢を考える必要があるのではないだろうか?

事実として明白なことは、①ワグネルのプリゴジンがショイグ国防相を以前から避難していた。②ワグネルがクーデターのような動きをした。③ベラルーシ大統領との対話で撤退した。④ワグネルは基本流血は発生させていない。

このあたりだと思う。あとは情報筋の話とは事実として今は言えないだろう。

この④つの事実で考えられるシナリオ

①本当にプリゴジンはジョイグなどロシア軍上層部への不満をもとに決起したが、ジョイグの辞任や決起した兵士の命の保証をもとに取引して撤退した。

プリゴジン民間軍事会社なので、西側から裏でお金を積まれクーデターに走った。クーデターが長期化する場合、西側とウクライナの支援でロシアを弱体化させる狙いがあったが、ベラルーシ大統領を通じたロシアからの条件提示で寝返った。

③西側から裏でお金を貰ってクーデターを起こすことも、あらかじめプーチンと調整していた。西側との取引があると決まった段階で、ロシア軍部批判を開始、西側を完全に信じこませて、ロシアへクーデタに走るが、茶番劇として終わった。

④ジョイグなどロシア軍上層部は実は裏でオリガルヒに染まっていて、プーチン自身も気づいていたが、証拠がなく粛清できなかった。プリゴジンプーチンがロシア軍部の膿を出すために、茶番劇を仕組んだ。

⑤ロシア軍部にプーチン政権へ批判的な勢力がいるのはわかっていた。それを知ってプリゴジンはクーデターを本気で起こすつもりで決起したが、味方に付く勢力が出てこないため未遂に終わった。

⑥長く続くウクライナ戦争で疲弊する中で、反抗勢力をこのクーデターで明らかにすることで、ロシア内を結束させることが目的だった。

プーチンプリゴジンのシナリオで、ショイグ国防相を追い出したかったのはあったとしても、ベラルーシプリゴジンが行ったのはキエフへの侵攻準備である。

 

おそらく他にも考えられるかと思うが、ちょっと考えただけで6パターンが浮かんだ。

このようにあらゆる可能性を考えていかないといけないし、当事者でない限り本当の理由など現時点ではわかるはずはない。また表に出てくるニュースで事実を語るとは限らない。特に戦時下ではプロパガンダが横行するのは当然である。

これらの可能性の中で、周囲の関係者の情報も少しは参考にしながら予想することしかできない。

ニュースは発生した事実をより克明に伝えてほしいものである。