2週間続けて歌録り。
試行錯誤した上で、結局録りにApolloを使わず、SSL BIG SIXのマイクプリを使って録った。Apolloの場合は、入力チャンネルのデジタルリンクが可能なので、SphereL22で使う2Chのレベル調整が不要になりラクなんだが、SSLの場合は2chのリンクなどできるはずもない。ちなみにステレオチャンネルにはMICプリが搭載されずLINEのみなので使えない。目視レベルで使用するチャンネルの入力レベルを同じにして(オシレータ流すとかで対応できるのかもしれないな)、Sphere側でキャリブレーションを行う。AUTOモードがあるので、あとは自動で合わせてくれる。マイクのキャリブレーションモードはどうやら2つのカプセルの音量を同じにするモードのようで、誤ってモードを戻さずに録ると左右同じレベルで録れる。
キャリブレーションさえ完了すればあとは録るのみ。ただしおおもとのレベル調整できてないとキャリブレーションをやり直す必要があるので、おおまかに入力レベルに問題がないようにしてからキャリブレーションする必要がある。
さて実際の録りは、結局Sphereの素の音。味気は無いがクリアで普通に使える音。
むしろチューブマイクのモデリングするとちょっと曇って、歪みぎみになる。素直に良い音というより、結局オケになじむ存在感ということなんだろう。
意外に馴染みやすかったのはC12だが今回はSONYを使った。
正しい使い方じゃないかもしれないが、やや低域のブーミーさを除くのにAXISでわざと45度くらいずらすことなどもできる。
EQではなくマイクの種類と指向性、ローカット、ポジションによる変化で微妙に調整できるのだ。これはマイクを歌の相性を選ぶのにちょうど良い。録った後でこのあたりを調整して最も良さそうな設定にし、これからコンプとEQ処理すればあまり強い処理する必要もない。コンプだけでもそのまま使えそうなレベルになるのだ。
まだ試行錯誤だが、使っているうちに最適なパターンがわかってくるんだろう。