ちょっとマニアなブログ

ベース弾き、コンポーザー、ちょっとマニアな内容満載かもです

SSL BIG SIX  1年経過

SSL BIG SIXを使いだして1年が経過した。

ほぼ毎日電源を入れているが、今のところトラブルはない。

やはり中国メイドなのと、昔のようなモジュール式ではないこと、アナログ主体とはいえデジタルとのハイブリットなので不安感があるのも事実。

歌録りに関しては、ヘッドアンプはほぼBAEなのでSSLのスーパーアナログを使う機会は少ないが、クリアながらハリのある音(ちょっと派手目)も魅力的。

いずれにしても価格から考えてコストパフォーマンスは高いと言える。ADDAコンバーターチップの仕様が不明で24bit96kHzのレコーディングにしか対応していないことが最新機のインターフェイスと比較して少し不満とは思えるくらいか。(SSL12レベルのチップならベストか)

使い方はほぼ固定。制作時はモニター用だけでマイク録りやベース録りに使うが、ともにBAEを通しているのでSSL側の設定は固定。歌録りにはEQは使わず、チャンネルコンプを使うこともあったが、スルーしたほうが良い結果であるため今はほとんど使わない。チャンネルコンプはスレッショルドだけ設定で、詰めた設定はできないため、コンプ無しで録れるならあとで処理するほうが安全でもある。

アレンジが決まりおおまかなミックスが決まったら、サミングを行う。歌モノならモノチャンネルの1~4はVO、BA、KICK、SDに振り分け、ステレオにドラム5-6、鍵盤7-8、ギター9-10、パッド系やシンセ11-12、コーラスその他13-14、エフェクトリターン15-16を配置するのが基本となっている。13-16はゲインしか変えられないのでそのままで。モノチャンネルの1-4はBAやKICK,SDにはチャンネルコンプを使うこともある。ただあくまでも意図をもって使うため普通はスルー。EQに関してはかなり良く効くので全体のバランスを見ながら積極的に使っている。最終段でバスコンプは本当に軽く引っかかる程度にかける。これは積極的に効かせるより、むしろ音をまとめるような使い方になる。これは実際に使わないと実感できないが、このバスコンプは秀逸でプラグインに再現できない曖昧さも含め使えるコンプだと思う。いまだに使えてないのはLMC(トークバックコンプ)で、ルーティング含め意図をもって試したいとは思っている。

細かな不満点はやはりチャンネルコンプ。シンプルだがもう少しちゃんと設定したら使えるのにと思う。チャンネルEQもQ値までは言わないがミッド周波数を変更できればもっと作りこめるとは言える。ただこの割り切りが価格と使いやすさにも反映しているとも言えるので総合的には良い妥協点を探りながら作りこんだ傑作だと思っている。

次アップデートするとすればインターフェイス部分だと先に書いたが例えば、デジタルアウトを装備して別のコンバーターを使えるような拡張機能があればもっと深い使い方ができるのではとも感じる。

このBIG SIXを1年使った現在の評価点は85点というところか。ただし手放す気になるような不満などはなく、他に代えがたい機能をもつミキサーだと思う。