先日書いた浜松のTicker'sHypeからマスタリングが完了したとの連絡が来て、そこには24bit48KHzのWAVデータのリンクがあった。
帰宅後早速DLして聴いてみた。ざくっと流した時の第一印象。音圧はもちろん上がっているが劇的な変化は感じなかった。。。
ちゃんとした環境で聴くと明らかな違いがわかる。ボーカルの音像が大きくなっていて、オケとの馴染みに違和感ないままで奥行きが出ている。ギターなど必要な楽器のアタックが明瞭になっている。ボーカルなど各々の音で耳につく音が軽減されていて明らかに聴きやすくなっている。音像の幅は逆に狭くなっていた。
今回は、あの元サイデラマスタリングスタジオのチーフを務められ現在はArtisanマスタリングスタジオでマスタリング業務を担っておられる森崎氏にマスタリングを依頼とのことで、私自身どんな音かとかなり楽しみにしていた。
マスタリング後の音を聞く中で、本来のマスタリングの在り方を感じる機会となった。
たとえばOZONE10のAIマスタリングを試すと劇的に変わることが多い。でも本来目指すべきは、その楽曲のテイストをどう感じ取って、何を大切にして聴かせるのかを考えてマスタリングすることが重要なんだと思う。
森崎氏はITB(インザボックスの意味でPCオンリー)でプロユースのマスタリングを目指している国内の第一人者である。これまで数々の名作に携わってこられる中でより楽曲を理解して、楽曲をどう生かすかを考えてマスタリングしていることを感じた。
最近マスタリング氏なる言葉をよく耳にするが、マスタリングの意味をよく理解することが大切だと感じた仕上がりだった。
リリースが楽しみ