ちょっとマニアなブログ

ベース弾き、コンポーザー、ちょっとマニアな内容満載かもです

ミックスダウン

ミックスダウン。トラックダウンとも言うが、ギター、ドラムなど各々別に録った音を普通なら、ステレオ2チャンネルにまとめる楽曲制作の最終段階である。実はこの作業がかなり深い。まだまだ修行しかない日々だが、自分なりに最近の結論を書いてみる。まず歌ものなら歌をどんなバランスで仕上げるか?オケの音とのバランスも曲や考え方で変わる。オケを大きめに歌を馴染ませることで、バンド感を出す。とにかく歌を聴かせるとか。次にリズム隊のバランス。ダンスミュージックならリズムがズンズン出てこないとダメだし。基本このあたりをイメージして、最初の作業に入る。これは本当にどう目指すかだと思っている。

あとは、各々の楽器の大きさと配置だが、考え方はシンプルで、複数のギターなら配置を振り分ける。鍵盤やラッパも同じ。コーラスも。

同じような音が同じ場所にあると、周波数が同じなので分離感が無くなり、聴こえないから。

なのでミックスのキモはパンニングだと知り合いのベテランエンジニアさんが言っていたことも納得できる。じっくり探ると聴こえる場所が見つかるという考え方。

あとは周波数。周波数がかぶると聴こえないと書いたが、聴こえないだけでなく音量コントロールにも関係する。異なる楽器。例えばベースとキック。これは必ず被る。聴こえないからどっちも大きくなって、最終ミックスするにもレベルオーバーしまくりなんてこと、よくある話だ。好みと曲どその音で、キックのどこを強調して、どこを切るか、ベースも同じ。キックなのに敢えて60-100kあたりを思い切ってEQカットすることもある。あくまでも全体最適のため。これらの考え方をもとに、2ミックスでレベルオーバーしない。よくミックス段階でマキシマイザーを使うことがトレンドと書いてる情報があるが、試したけど、自分にはダメだった。最後の最後に破綻しないようにマキシマイザー無しで、バランスをとることが重要だと感じている。そうすればマスタリングで調整もしやすくなる。今回はここまで。f:id:katoaudio:20190517073804j:image