これまでのパネライにはユニタス(今はETA社に吸収されている)という手巻きの名機が入っていたが、この8デイズはパネライが開発した自社ムーブメントである。
スウォッチグループのETA社がスウォッチグループ以外への供給制限をすることから開発されたもの。僕自身そこまでムーブにこだわっているわけではなく、安定して動けばなんでもよいタイプであった。これは今も基本的に変わっていない。
ETAなら修理も安くできるようだし、長年使われてきたことからも安定している。
ただユニタスを搭載したものがなくなってきたため、これを手にした。
3デイズもあったが、折角なので面白そうな8デイズを選択したのが理由。
8デイズってどうかなと思っていたが、意外に便利なのである。なにせ1週間に一度巻けば良いだけなのだ。実際には10日くらいは動いているようだが、、、
この時計にはクロノなど余計な機能がないため、車に例えると燃費は良い。なので実現できるのだろうが、香箱(いわゆるゼンマイの入っている部品)が2個搭載されて、それを連動して使用するから、8日間ものパワーリザーブが実現したようだ。
手巻き時計の良い点は、定期的に巻くことで何か一つの儀式をしているような気がすること。ラジオミールのリューズはねじ込み式なので、あまり頻繁に使いたくないのもあって8日間持つのはありがたい。
ただ完全に止まった状態から巻き上げるのには、そこそこ長く回さないといけない(ゼンマイ2つあるから通常の倍必要ってこと)
P5000は手巻きのため、ローターが回転することなどないので、スケルトンで見てもあまり面白くないかもしれない。それでも見えないより見えたほうがいい。
本当ならフランクミュラーのプラチナローターこそスケルトンで見えてほしいのだが、、ETAポンそのままでローター変えているだけなので見せられないとの話もある。
綺麗に磨きあげたムーブメントなら見せたくなってもおかしくないもんな。