減ったり増えたりしながら現在はこのラインナップとなった。おそらく今後は減るだけになるかと思うが、それなりに役割分担もあるのでなかなか取捨選択が難しい。
左からレイクランドショアラインSL-44。これはレイクランドの日本製(ESP製)で、木材と加工と組み立ては日本、パーツ類は本家と同じものを使ったライン。
オーソドックスなパッシブジャズベースタイプだが、ネックにはカーボンを仕込んでいるためデッドポイントもなくよく鳴る個体。かなり前に本家のジョーオズを持っていたが、本家よりもネックが安定して、鳴りについても違いを感じなかった。中古で安く手に入れたがかなり上質のジャズベースである。
木材はアルダー、ネックはメイプル、指板はローズでポジションマークにメイプル材を使っているのが特徴。
2番目がメインのフォデラインヤンスタンダード。もう10年くらい使っているが一度プレックに出しただけでノートラブル。とにかくローアクションにできて弾きやすい。ネックは初期よく動いたが最近は安定している。EMGのPJピックアップにフォデラのサーキットが乗っているが、EMGでしかもPJなのでクセが強く、ジャズべより粘っこい音が出る。クリアで歯切れがよくパンチのある出音が気持ちいいが、録りにはクセがあってあまり使っていない。
3本目はレイクランドショアアインの55-94デラックス。レイクランドの定番モデルの5弦。カタログ上はアッシュだが異常に軽い。先の4弦ジョーオズよりも軽い。
このモデルかなり秀逸で使いやすい。35インチだがローアクションでネックも安定。テンション感もちょうど良いある意味万能的なベース。
スラップ多用で4弦が欲しい状況でない限り、これ1本で事足りる。とにかく無駄な個性もなく、芯のある素直な音が出る。これも本家4弦を以前持っていたが、日本製はペグがヒップショットのライトだが本家はステンレスでヘッドも重い。見た目の満足感を抜くと、この日本製のほうが軽くてバランスも良く使いやすい。
悲しいことにこのショアラインシリーズが現在受注停止となっている。理由など明らかにされていないが、おそらく復活が難しいかもしれない。そうなれば今流通しているものが最後になるのだろう。
4本目は言わずもがなアレムビックSSB シリーズ1。これはこの間紹介しているのであまり書かないが、弾きにくいけど何故か好きなベース。ショートスケールながらサーキットの関係もあり意外に太い音が出る。Qフィルターが曲者でほしい音を作るのが意外と難しい。
5本目は5弦のフレットレス Willcox のセイバーベース。LightWaveシステムという光素子を使ったピックアップが搭載されている。ピエゾも搭載されておりこの2つのピックアップで幅広い音が出せる。EQも良く効き、ウッドベースのような音からパキパキな音まで幅広く出せるが、光素子のピックアップの調整が少し面倒なのと、充電式のバッテリー搭載なので、弾かずに放置しているとバッテリー切れで充電しないと使えないことになるのがかなり不便である。指板にはコーティングが施されていて、クリアではあるが、指板に弦が当たるノイズが録りには気になることがある。いずれにしてもマニアックなベース。
このラインナップだが、普通のベースと言えるのはレイクランドのジャズべだけ。普通5本もあればフェンダーが1本はあるだろうが、まったくないし、リッケンバッカーもない。おまけに4本がアクティブという構成。まあ好みなので仕方がない。