手放して最も後悔しているベースがこれ。当時はいろんな思いがあったとは思うが、これだけは今持っていたかった楽器。確かに少し重いが本当に良いベースである。
クセも強いとはいえ、アンサンブルに問題があるようなクセでもなく、ある意味オールマイティーな楽器。
これはホワイトタイガーという俗称でラミネートボディのトップにメイプルを張っているので白い。なのでホワイトタイガーと呼ばれる。ウオールナットなど濃茶色の材を貼ったものはブラックタイガーと言われる。ラミネートボディなのでそんなに材はならない印象。ネックもラミネートのスルーで厚めでキメの細かいエボニー材を使っている。
まず34インチと標準スケールなのに5弦のテンションはダラダラでもなく、しっかりした音程で鳴らせる。これはこれまで弾いたことある5弦でトップクラス。ちなみに最近使っているレイクランドの5弦は35インチなのでややロングスケール。
このベース 音はゴツンと硬めでよく抜ける。高域はミッドが強めのパキッとした出音。よくケロケロすると言われるのも納得できる。
とにかくネックは強靭。USAは日本では湿気で動きやすい印象ではあるが、これは全く微動だにしない。購入で1年ほど使ったが当然ロッドを使うことはなかったし、初期に弦高を調整したとき以外全くノーメンテだった。
この強いネックだけに弦高もかなり落とせるので、細かなパッセージも弾きやすい。
フィンガーピッキングではピックアップが大きくフィンガーレストにもなるためとても使い勝手も良い。唯一の弱点は重いこと。
近年玉数がなくなってきているのか、新品はほとんど見かけなくなった。フォデラも値上げ傾向だが、まだ生産は安定しているようで十分購入できる状況。
ハイエンドならカールトンプソンも中古で100万円を余裕で超えて届かない価格になっているが、以前中古で30万代でみかけて試奏したが、今から思えば入手しておけば3倍にはなっていただろうな、、
そう考えるとケンスミス、アレムビックなど実際に触れることができただけ幸せだったと言える。まあ現実的には今持ってる4本で十分だとは思うが、、、