久しぶりのライブ。決まったときから今回はちょっとお遊びでこれをもっていくことを決めていた。ある程度予想はついていたが、やはり苦戦して疲れた。
持って行った理由は、一度くらいは実践参加させたい。LEDの効果を確認したい。ある程度の音で鳴らしてみたい。これだけが理由。
正直必要性に迫られたわけでもない。
さて、今回使ってあらためて実感したこと。
①バランスが悪いのでヘッド落ちを支える必要がある。
②ストラップピンがネック裏にあるので本体が前のめりになって指板が見えない。
③ピッキングポイントがボディ形状とスケールの関係でどうしてもフロントピックあたりになるため、テンションが緩くピッキングにコツがいる。
④とにかく重いので、1時間も立って弾けば肩が痛くなる。
⑤パワーサプライを繋ぐと、チューナー接続だけでもシールドが3本になり、キャノンが長いので邪魔。
⑥強く弾いた時と緩く弾いた時の音が違うベースなので、コントロールが結構難しい。
まあこんなところか、、、いや欠点ばかりじゃないか?w
そうなんです。普通に使うには欠点ばかりのベースなんです。写真のとおりこの形状なのでおのずとこのスタイルの弾き方になるんです。たしか梅雀さんが書いてたと思いますが、ちょっとウッドベース的な弾き方。 そうなるのです。
ただ一つ言えることは、このベースにしか出せない音や世界があるのは確実です。フェンダーの音が欲しい人はフェンダーでいいし、フェンダー系なら山ほどある。サドウスキーなどもバルトリーニでおおよそ再現できる。ただこのベースの音はこのベースでしか再現できない。アンプとの相性など突き詰めれば恐ろしくクリアでガラスの弦をはじいたような音が出せるのも事実。もちろん設定次第で太い音も出せる。
スタンリークラークがこれを使っていたのもこれにしか出せない音があって、望む音を出せる環境やセッティングを実現できていたからだ。
僕のように普段ライブばかりやらない人間にとっては、その箱で短時間で自分なりの音を出す必要があるため、より短時間で設定できるベースが望ましい。フォデラはその点では最高点(あくまでも好みはある)、レイクランドもフォデラほどクセはないが普通に使える音にすぐできるので合格。あくまでもアレムビックはその音を出すための環境があってのベースなんだと痛感した。自宅のレコーディング環境なら対応できるが、短期的なライブには不向きだと言わざるを得ない。それでも今回は良い経験になったと思う。