これも80年代一世風靡したサンプラー E-mu Systemの EmulatorⅡの再現プラグインである。実機のサンプリングレートは8bitで27Khzと今で考えるとやはりLofiだが、最大1MB(メガですよ)までメモリ増設ができたので、15秒くらいまで拡張できたようだ。
Fairlight CMI やシンクラビアと比較すれば、より普通のサンプラーだと言える。
機能はシンプルでサンプルを再生するだけだが、フィルターが強力に効くのでうまく使えば強力な武器になる。
サンプルスロットは8つあり、初期化した状態ならスロットを選択して、波形ウインドウの上にあるブラウズを押すとサンプル選択ができる。自身の作成したWAVデータもここから読み込みが可能。
スタートポイントとエンドポイントもマウスで範囲を決めることができるので至って簡単。VCAはシンセと同様アタックタイムなどを調整するものだが、フィルターもシンセ並み。周波数をレゾナンスの調整するとミャンミャンいうレベルまで効かせることができる。
鍵盤へのアサインはアサインウインドウで行う。これもほかのサンプラーと似ているので一度やれば他もすぐに理解できる。
8ティンバーだと思えばいいので、重ねることもできるしスプリットにもできる。
結論とまではいかないが、サンプル音が主体ならEmuはわかりやすい。フィルターなどでそれなりに好みの音にもできる。出音はやはり当時のLOFI感が欲しいなら、レートを落とすのが良いだろう。