ちょっとマニアなブログ

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Atlansia Steals アトランシア ステルスベース  

今となっては手元に置いておいた方がよかったと後悔しているベースのうち1本。
当時はそんなに余裕がなかったので、これを購入するためにベナベンテなど2本処分して家族旅行兼ねて松本まで行き直接林さんから購入した。 現地で購入したら1割引してくれた。本当ならガーランドが欲しかったが、予算の都合で一番買いやすかったステルスになった。全てパーツはオリジナルで当時国内でここまでオリジナルで制作している工房はなかっただろう。
ナット、ブリッヂともにねじ式になっていて、簡単に高さを調整できる。といっても方向は揃える必要があるので90度単位になる。そのため微調整は難しい。それでもナットの高さを変えられるのは面白い発想だ。

ネックは極太だが意外に握りやすく疲れない。ネックが強いのでそんなに握らなくても、ネックに身をまかせられるようなイメージ。ピックアップ上にフィンガーレストがあるが、ハイポジションのネック上の溝のほうが効果があるかもしれない。

このモデルはアクティブでEQは2バンド。ヘッドがストレートで軽いが、弦交換はスペースが狭いため少しやりにくい。

それでもこんな独自のデザインで我が道を行く林さんのスタンスには脱帽しかない。

しかもパーツから自作している。

このモデルは以前グレコと提携しwネームで発売していたが、ネックは細身でこのオリジナルモデルとは異なる。アトランシアを買うなら極太ネックでないとダメだろう。

音質的にはミッドが強めでパキパキした音は出ない。少し古い感じの音。まさにベースというイメージだったと記憶している。当時サドウスキーなどが好きだったこともあり、結局手放したが、今ならもっと使えていたかと思う。

 

林さんも高齢でもうすでに新品は購入できないようだ。当時から年に数本しか売れず、フェンダーOEMでネックを作って生計を立てていたと言われていた。

ボッサもそうだが、国内の個人ルシアーをもっと大切にしていかないといけないと思う今日この頃だ。

 

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アトランシアベース