ちょっとマニアなブログ

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ケンスミス ベースの状況 KEN SMITH BASS

以前の投稿でケンスミスのベースをあまり見かけなくなったと書いたが、追加できそうな情報を聞いたので記載してみた。

まずケンスミス氏本人はご存命ですが、製造に関わっていた職人さんが亡くなったり、退職したりで工房での製造が立ち行かなくなったらしいです。

結果的にBrubakerという比較的新しい工房が製造を引き継ぐことになったとのことです。ただしケンスミス氏自身は木材の提供や最終チェックに関わるとの状況。

その関係で市場に商品がほとんど無いみたいです。

あと結果的にBrubakerOEM製造という事業存続であり、以前のような多くの木材の組み合わせた製品供給は難しいため、多層構造のボディなどは無くなるようです。

ちなみに昨夜 楽器店に寄った際に2020年のケンスミスを見かけましたが、良い材でしたが1プライのメイプル仕様でした。

ケンスミスって以前異なるものを2本使ったことがありますが、多層構造のボディからくる低域の抜けと締まりが特徴だったのですが、このあたりは少し低減しているようです。それと悲しいかな、OEMという特性上 価格も高くならざるを得ないようです。ちなみに昨夜見た2020年モデルの中古(ほぼ新品ですが)が99万円を結構な値段でした。

私自身ケンスミスを今後手にする予定はないが、もし購入を検討されるなら2018年以前の多層構造のものを探すことをお勧めする。ケンスミスも一時代を築いたハイエンドだが、カールトンプソンと同様に工房の継続を見据えて、後継者を育てながら運営していけるかでブランド存続にも影響するんだと思った。ただフェンダーGibsonのように大規模企業になるのも、工房系の良さが失われるためそれも寂しい。この年齢の自分にとっては、ケンスミスやフォデラ、サドウスキー、アレムビック、カールトンプソンなどはハイエンドな工房系として憧れを抱いているが、次の世代に対し、またあたらしいルシアーが台頭し、次の世代を作っていくことになるんだろうなとも思っている。