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エベラール トラベルセトロ ビトレ ゴーシュ

これもデザインに惹かれる時計である。

エベラールは1887年から続くスイス時計の老舗で、スイス時計ブランドの多くはクオーツショックで廃業に追い込まれる中、細々ながらも継続して作り続けてきたブランドの一つである。悲しいかな日本ではほとんど認知されていなかった。まあ現在も多くの人が知らないだろう。輸入代理店との関係もあるのだろうが、生産数もそんなに多くはないようだ。

イタリアファッション界の重鎮がこの時計を着けていたことなどマニア受けする時計なのかと思う。最も有名なのは4つのダイヤルが文字盤の横に並んだクロノだが、個人的にこのトラベルセトロが好きである。しかも左利き(ゴーシェ)がいい。

もちろん左利き用なので、右利き用のように左手に付けると、リューズが左側になるため使いづらいが、デザインが右利きとは違うのだ。

左利きモデルのゴーシュのみ、スモールセコンドが12時位置に配置される。右利きモデルは6時位置になる。そもそもスモールセコンドが12時位置に配置される時計デザインは珍しく、そこが気に入っているポイントでもある。

これも以前のパネライ同様にユニタスの手巻きを搭載しており、パネライ同様に海中時計的な大型だ。ストラップはライトブラウンカーフのダブルステッチで全体のデザインがうまくマッチしている。このカーフはかなり汗を吸いやすいため夏場には使えない。すぐにシミができるので、基本秋冬専用となる(まあ日本の夏が暑いし)

しかもダブルステッチのベルトはほとんど販売されていないので、交換も手間がかかる。弱点はそんなところ。

ただ以前は新品でも並行品なら20万円を切っていたし、ユーズドなら10万円未満で入手できた。つい最近代理店が変わったようだが、正規販売価格が50万円越えとなっている。スイス老舗とはいえmovementにこだわりはそこまでないし、どちらかと言えばガワ時計になる。これも最近のベル&ロス同様に高すぎるとしか言いようがない。

まあガワ時計の代表はお気に入りのフランクではあるが、、、

 

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