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CFAフランのアフリカ

これまであまり気にしていなかったがニジェールのクーデターを機に知ったこと。

西アフリカ諸国の共通通貨はCFAフランを使っている。

これはフランスの通貨だったフランに由来します。もともと植民地だったが独立した際に、結果的にフランスが援助名目で通貨発行権を持って中央銀行を押さえているという構図です。
現在はユーロになりましたが、レートがとんでもなく高い実態のようです。
日本でたとえると超極端な円高。たとえば1ドル50円とか??みたいなイメージです。
自国通貨が強いことは良いことだと思いがちですが、海外から安い食料は製品が入ってくる反面、自国の産業が全く成立しないということになります。
意図的に国内産業を育てず、輸入依存にしていく構図です。また中央銀行の所有するフランスに対し、外貨準備金を50%というバカみたいに高いレートで渡さない(名目は預けている)といけないことになっており、輸出したとしてもフランスが得する構図で新しい植民地支配ともいえるかもしれません。
メリットはフランスがバックにいるため安定するといわれていますが、この社会構図に変化が出てきています。 この背景にはニジェールなど西アフリカ諸国の天然資源がありますが、経済面では中国、軍事面ではロシアが積極的に支援を持ち掛けています。
先日のロシアとアフリカ諸国との会議もその例ですし、中国がインフラ整備などを急速にすすめています。もちろんこのバーターとして天然資源です。
それならフランスも同じだろうと言われるかと思いますが、選択肢が増えたということは、多少なりともメリットと言えるでしょう。
またエコというアフリカ共通通貨への変更も決まっていて、ナイジェリアなどの難色もあり期限は伸びていますが、CFAフランからの脱却が予定されていることもこの間の背景にあります。
これまでリビアカダフィ大佐含め、自国通貨への切り替えなどを叫んだ主導者は何からの形で抹殺されてきました。これは陰謀的ですが、多くのアフリカ指導者は暗殺やクーデターで命を落としてきたのも事実です。また政治的な暗殺が表にでることなどありません。

今日本では欧米主体の情報化でコントロールされているため、なかなか理解できませんが、それが正義と思わないほうが良いかと感じています。
いわゆる正義など、その主体的な立場で変わっていくものですし、アフリカの国民がどう感じるのか? いずれにせよ国民が暮らしやすい国を作るのが第一義だと思います。

よくウクライナのゼレンスキーが民主主義を守るために戦っているのだから、日本も支援するのが当たり前だ!と声高く叫ぶYTVの解説者(朝の番組に出ている)がいるが、民主主義のために戦うなら、まずは国内で戦えよ!と言いたい。

今のニジェールも軍事クーデターと言われますが、フランスからの脱却を西アフリカが連帯して動き始めたと考えるのが妥当でしょう。

ブルキナファソの若き指導者もロシアに追随することを表明しています。まだまだ安定しないが、いよいよ植民地時代からの大きな渦が起こっていることは事実でしょう。