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ウクライナ戦争の行方など

先日 伊藤貫氏が説明していたことに説得力があった。

アメリカはウクライナ戦争突入前に2つのプランがあった。1つ目は楽観的だがウクライナが勝利してロシアを弱体化させプーチン政権を終わらせること。これは大失敗のプランとなった。2つ目は、戦争を長期化(5年とか10年とか)、大規模じゃなくても火種のように長引かせることで、ロシア国内で疲弊させ、ロシアを弱体化につなげるプラン。今はこちらで動いている。もちろんこのプランもプーチンは知っていて、今停戦しても、ロシアが現在抑えたウクライナ領土の規模では、以前と同様にネオナチ組織(アメリカが背後にいる)を使って、火種を作り続けることでこのプランを続行できる。

そのためウクライナにその力を出せないレベルまで領土を押さえる必要があると考えているのではとの意見だった。南部の黒海沿岸の重要拠点である、オデッサやヘルソンを押さえれば、海上ルートが使えなくなり、ウクライナ側の戦力も大幅にダウンする。

クリミアレベルではなく、ここまで押さえて停戦という流れが妥当ではないかといいものだ。まだ日本のマスコミではウクライナに勝機があるようなことを書いているが冷静に海外の情報をいくつか見る中では、ありえないだろう。

 

そもそも今の状況を最終的にまねいた元凶は、ブレジンスキーの意見だと言われる。

ブレジンスキー政治学者でカーターやオバマとの関係が深い人物(既に亡くなった)

彼がソ連崩壊後に冷戦後の世界を描いたのが、ユーラシアを押さえること。NATO、中東同盟、日米同盟でユーラシアを取り囲み、アメリカが覇権を示す構図。

ところがブッシュジュニアが行ったイラク戦争で中東のバランスを崩す結果となった。NATOの東方拡大をすすめるべくウクライナもマイダン革命で介入したことで、ロシアの反発をより大きくした。中東の大国でアメリカ寄りだったサウジもアメリカの介入に嫌気をさして(バイデンが就任時、サウジをバカにした発言をしていたという噂もある)、反米でイランとつながり中東同盟が強まる結果になり、ウクライナへ介入する中で、中国とロシアがつながり、インドは中立ながらもBRICSでロシアとの関係を維持。

さらに中東もBRICSにイラン、サウジ、UAEが加入する動きになり、ユーラシア圏は完全にブレジンスキーが恐れていた方向にすすんだと言える。おまけにアフリカもEUからロシア寄り(BRICS)に動きだした。結果的にネオコンの思惑が完全に裏目に出たともいえる。さて、日本がいよいよやばいか。

アメリカ大統領選挙で仮にトランプ氏が再選されれば、日本は自衛をすすめるように仕向けられるが、やはりいつまでも日米安保は成立しないだろう。それか日本が本当になくなるか、、、