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ロシアの核

伊藤貫氏の動画に衝撃を受けた。プーチンの知恵袋を呼ばれるロシアの学者「セルゲイ・カラガノフ」が6月に発表した論文で「ロシアは今回のウクライナ軍事作戦で核を使用することで、早期に戦争を終結できる。ロシアには核を使う覚悟がある」というものだ。

直ぐにアメリカとの核戦争を思い浮かべるが、カラガノフの見解ではアメリカは核を打てないと述べている。

90年代以降のアメリカの指導者は十分学んでおらず、感覚的にも麻痺していて、ロシアが核など打たないと高をくくっている。その裏でロシアは核戦争も想定しながら軍備をすすめてきた。

ウクライナ紛争はアメリカが背後にいるNATOが続く限り、くすぶり続け紛争は解決しない。カラガノフが核を使用すると書いたのは、仮に最も今回のウクライナに加担しているポーランドの軍事基地や補給路に核を打ち込んだとしても、アメリカの核の傘に入っていたとしても、反抗としてアメリカがロシアに核を打ち込むことはないと見解を述べている。アメリカが反抗しない場合、アメリカの権威は完全に失墜して、NATOは壊滅、東アジアの同盟国も壊滅することになる。アメリカを弱体化、孤立化させることで世界の紛争が大きく減少するという論理である。
ちなみにロシアの核保有数はアメリカより多く世界一の規模である。

恐ろしい話ではあるが、現実味はかなりある。ポーランドが急にウクライナ支援を止めると言い出したのもこのことが多少なりとも影響しているのかもしれない。

日本人はロシアが悪いからウクライナを応援して民主主義を守るんだとか言う、かなり眉唾もののプロパガンダに躍らせれたままだが、ロシアは確実に世界全体を見通して戦略を練っている。CIAが世界各地で利益のために小規模の紛争を起こしているのと違い、ロシアはBRICSの拡大やアフリカへの強大な支援など大きな動きで世界に影響を及ぼしてきている。気が付いたらチェックメイトとなっている可能性もあるのではないか?