結構な珍品。レッチリのフリーが使ったので有名だったメーカー。モジュラスといえばグラファイトネックのようだが、80年代に一世風靡したスタインバーガーのオールグラファイトではなくボディは木材である。
ハイエンドの一角だったが、たまたま入った楽器店で安かったのと音に魅力を感じて購入した。
スケールは超ロングの36インチでとにかく座って弾いてもローポジションは遠い印象だった。ボディ材はブビンガだったと思うが、材も硬くて密度が高かったのでとにかく重かった。
ネックはグラファイトなのでほとんど動かないが、実際には経年で反るらしい。
ピックアップはバルトリーニの2ハムバッキング。プリアンプもバルトリーニを搭載していた。
音の傾向はミッドが強めで硬くて抜けが良い。サスティーンは半端なく伸びて、スタジオリハで鳴らしても低音がズーンと鳴り続ける感覚。
感覚的にはトニーレビンが出す音のイメージかと思う。実際トニーレビンもミュージックマンスティングレイベースにグラファイトネックを付けていたようだ。
最終的に36インチのスケールと弦間ピッチが20mmだったのが、どうしても馴染めず手放した。そういえば指板にポジションマークがなかったのも不便だった。
グラファイトネックと言えば、ZONも有名だがおそらくテイストは似てるかもしれない。
今はほとんど流通していないため目にすることは無いかと思うが、これも一度使ってよい点も悪い点もわかると思う。