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Arturia V collection Stage-73 V2 エレピ音源

フェンダーローズといえば70年~80年代には国内でもよくつかわれていたエレピを代表するもの。今でもエレピの音と言えばこれだろう。

当時リアルにライブでも見かけていたが(PAレンタルでもあった)、打弦式で振動板の音を増幅させる仕様のようで、弦を直接ピックアップで拾うヤマハのCPとは違う音だった。打弦式なので実際の鍵盤もそれなりに思いが、記憶としてはプカプカした印象。

Arturia V collection Stage-73はこれをサンプリングではなくモデリングで再現している。Arturia V collection Stage-73なのでフェンダーローズのステージピアノだけかと思いきや、写真のように足元にスピーカーのあるスーツケースのモデリングもあるので、ローズ全般の音だと思えばいい。実はローズにも改造機があり、ダイノマイ仕様としてEQやコーラスエフェクトを入れたものが存在した。これはノーマルのローズよりハイの抜けもよく、コロコロした音で、今のローズのイメージに近いかと思う。

DX7などPCMシンセが台頭してきて、よりクリアで何よりも持ち運びが容易、かつチューニングの狂いや故障がなく、音色リコールが可能になった今では、ほとんど使われなくなったかと思うが、今でもこの音には魅了される。

Arturia V collection Stage-73にはエフェクトも内蔵されているので、かなり幅広い音作りができるが、おそらく普通の用途ではプリセットで十分かもしれない。

ペロシティによる音の出方もリアルで低域の歪なども美味しい音だと思う。個人的にはNIのものよりコレもしくは、意外とSampletankの拡張音源もかなり良いと思う。

ただしローズって演奏方法(打ち込みでも)がキモでそれらしいフレーズで鳴らさないとNG感があるのでその点は注意が必要だと思う。

 

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