ちょっとマニアなブログ

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ALEMBIC SERIES1 BASS  アレムビック シリーズ1ベース その②

ほとんど情報がないアレムビックの付属品関係を記載してみる。

シリーズ1はパワーサプライでの動作が可能であるため、パワーサプライと電源供給と音声データ送信用の5ピンキャノンケーブルで接続するパワーサプライユニットDSー5が付属する。その他 複数のヘキサゴンがセットになったもの、写真にはないがフォンジャックの短いケーブル2本(用途が分からない)、保証書とWOOD CARD、あとこの個体はスリークエリート代理店品のようで、スリークエリートの日本語説明書が付属する。ただしスリークエリートの説明書は文字も小さく内容も中途半端なのであまり参考にはならない。パワーサプライは後部スイッチで130V以下と170V以上の切り替えが可能。ただキャノンケーブルは結構長いので、普段使いには不便と言える。5ピンなら市販のDMXケーブルでいけるんだろうとは思うので一度試してみようかとは思う。

WOOD CARDはいわゆる仕様証明書で、この個体はマホガニーボディをココボロでラミネート、ネックはメイプルとパープルハートラミネートで指板はエボニーとなる。ポジションマークはマザーオブパールなので白蝶貝。まあトップ材はいろいろあれども、その他は標準的な仕様と言える。唯一異なるのはブラスナットで、完全なブロック式ナットを採用している。なのでネジで高さなどは調整できない。これが最初からだったのかは不明だが、少なくともこの新品同様状態で改造はしないかと思う。

 

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ALEMBIC SERIES 1 SHORT SCALE BASS その1

勢いもあるが、ある意味貯蓄的な意味も含めこの間探していたアレムビックのシリーズ1に出会うことになった。年式は2008年なのでかれこれ14年前とそれなりに古い。

委託品だったがオーナーは、楽器コレクターらしく付属品は完備されていて、ボディ裏に小傷がある程度でほぼ未使用品を維持した状態だった。ブラス部分はピカピカまではいかないが、ほとんどくすみも見られない。

今回のはいわゆる本物のシリーズ1。ハムキャンセルピックアップ、ピックアップセレクター、パワーサプライのついたタイプ。仕様の詳細は続きで記載するが、なかなかなレアものだと思う。

ちなみに純正のハードケースも付属していたが、今の純正品はブラックの汎用(ただしそれなりに頑丈な高品質)のもので内部を専用のフォームにしているもの。

外観上ではロゴや文字もなく至って汎用品にしか見えない。

90年代のものは青いケースで特徴的だったので、少し寂し印象はある。

いずれにしても孤高のベースを手に入れてしまった。

 

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ケンスミス ベースの状況 KEN SMITH BASS

以前の投稿でケンスミスのベースをあまり見かけなくなったと書いたが、追加できそうな情報を聞いたので記載してみた。

まずケンスミス氏本人はご存命ですが、製造に関わっていた職人さんが亡くなったり、退職したりで工房での製造が立ち行かなくなったらしいです。

結果的にBrubakerという比較的新しい工房が製造を引き継ぐことになったとのことです。ただしケンスミス氏自身は木材の提供や最終チェックに関わるとの状況。

その関係で市場に商品がほとんど無いみたいです。

あと結果的にBrubakerOEM製造という事業存続であり、以前のような多くの木材の組み合わせた製品供給は難しいため、多層構造のボディなどは無くなるようです。

ちなみに昨夜 楽器店に寄った際に2020年のケンスミスを見かけましたが、良い材でしたが1プライのメイプル仕様でした。

ケンスミスって以前異なるものを2本使ったことがありますが、多層構造のボディからくる低域の抜けと締まりが特徴だったのですが、このあたりは少し低減しているようです。それと悲しいかな、OEMという特性上 価格も高くならざるを得ないようです。ちなみに昨夜見た2020年モデルの中古(ほぼ新品ですが)が99万円を結構な値段でした。

私自身ケンスミスを今後手にする予定はないが、もし購入を検討されるなら2018年以前の多層構造のものを探すことをお勧めする。ケンスミスも一時代を築いたハイエンドだが、カールトンプソンと同様に工房の継続を見据えて、後継者を育てながら運営していけるかでブランド存続にも影響するんだと思った。ただフェンダーGibsonのように大規模企業になるのも、工房系の良さが失われるためそれも寂しい。この年齢の自分にとっては、ケンスミスやフォデラ、サドウスキー、アレムビック、カールトンプソンなどはハイエンドな工房系として憧れを抱いているが、次の世代に対し、またあたらしいルシアーが台頭し、次の世代を作っていくことになるんだろうなとも思っている。

 

 

KEN SMITH BSR5 bolt on ケンスミス ボルトオン5弦

かなり前になるが、ボルトオンのケンスミスが一時期うちにあった。

仕様はよくわからないが通常はスルーネックなのにこれはボルトオン。

ネック材などは覚えていないが、指板はパーフェローか何か、ボディはトップがウオルナットで裏がメイプルの2層。なので一般的なケンスミスより木材加工度は低く、シンプルな作りだった。ペグやブリッジもクロームで少しチープ。ピックアップは一般的なのと同じようだが、サーキットは違うようだった。

それでも音はやはりケンスミスで結構ゴリゴリな音。ただしそんなにケロケロした印象ではなかった。ボルトオンだったので立ち上がりが速い音で抜けも良かったが、ポジションマークがサイドにしかなくて慣れてないため弾きづらかった。

悪くはないが、スミスとしては少し寂しい印象はぬぐえない。

ケンスミスを始めて知ったのは、中古でみかけた日本製のバーナー。当時8万円ほどだった。それが結構弾きやすくて購入を決めた時点で売れてしまっていた。

それから時がたち本家を手にしたがケンスミス=多弦のイメージが強く、ほとんど弾かない5弦を手にして結局あまり弾かなかった。

今はようやく5弦も使えるレベルにはなったが、やはり4弦のほうが好みとは言える。

 

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Native Instruments Stradivari Violin

NIのKomplete13にあげたときに付いてきた音源。

13になってオーケストラ系がかなり充実したが、なかなか使えていなかった。

今回ストリングスとピアノ中心の曲を作るときに試してみた。

結論から言うとかなり良い。もちろんほかにいっぱい持っているわけではないので比較はできないが、ソロバイオリンとして考えると音に強さもあり存在感も高い。

正直ストラディバリがどんな音なのかと言われてもわからないのだが、この音源に関してはベロシティの強弱による音の幅も広く、耳には痛くないが弦の擦れを肌で感じられるような音だった。この音ならソロでも耐えうる。

鍵盤を長押し(アフタータッチぎみに)すると心地よいビブラートが響く。このあたりもうまくモデリングしているんだと実感した。

ソロ系で最も打ち込み再現が難しい楽器がサックスとバイオリンかと思うが、このレベルなら違和感なく聴ける。ただし詰めて使いこなすにはバイオリンの構造や演法をある程度理解しておく必要があるかと感じた。このあたりは同シリーズのセッションストリングスプロ2にも言えること。

音が良くなれば表現力の再現が結局はキモになるんだろう。

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アレムビック ショートスケールベース ALEMBIC SCSB4

これも今置いていたら差額で儲かったベース。

そもそも流通本数が少ないため高騰しているのだろう。アレムビックといえば20代のときにスタンリークラークに憧れ、当時ヤマハが代理店をしていた際に店頭処分のディスタレイトという廉価版を購入して4~5年使っていた。ピックアップが1つだったのもありどうしてもあの音は出なかったのを記憶している。

時は流れて、このベースは2ピックアップでしかもショートスケールなので、スタンリークラークのベースに近い一本。

だが実際には違って、スタンリークラークのベースはもちろんカスタムメイドだが、そもそもシリーズ1という外部電源で電力を供給するタイプで、専用のパワーサプライ、5ピンキャノンケーブルが付いている。

このモデルは普通に006P電池2本で駆動するタイプ。なので2つのピックアップの間にハムキャンセラーが付かない。ピックアップもシリーズ1はシングル2本だが、これはハムバッキング。ハムキャンセラーが付かないのでその対策なのかと思う。
ノブ式のピックアップセレクターないので少しデザイン的にはすっきりした印象がある。

アクティブサーキットはさすがにアレムビック。プリアンプのノブを回すとまるでフィルターのように音が変化する。ただこのモデルはシリーズ1ではないため、Q設定などできないため一般的なアクティブ回路と同様の使用感でそんなに迷うことはないが、音作りではさすがに劣る。フロントピックアップがややリア寄りなのでスラップなどはまだやりやすい。

最も驚いたのが2点。1つはこのサイズのベースなのにトラスロッドが2本入っていること。ねじれを修正できるようだが、おかげで重い。

あとショートスケールだが30.75インチで一般のショートスケールより若干長い。

ダダリオのショート弦では少しだけ短く、ロングスケールではペグに巻けない。

他を試すのが面倒だったので結局アレムビック正規弦で対応していた。これがなかなか高い。最近思うに、、ある程度の投資目的でこのレベルのものを持って置くのも良いかなと、 シリーズ1のユーズドで状態良いのがあれば狙いたいところ。

一度これを手にしているので、次もしも手にするならシリーズ1になるんだろうな。シリーズ1はパワーサプライ付いてるので、扱うには大掛かりになるのが難点ではあるが、、、

 

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ケンスミス ホワイトタイガー5弦ベース Ken Smith bass

手放して最も後悔しているベースがこれ。当時はいろんな思いがあったとは思うが、これだけは今持っていたかった楽器。確かに少し重いが本当に良いベースである。

クセも強いとはいえ、アンサンブルに問題があるようなクセでもなく、ある意味オールマイティーな楽器。

これはホワイトタイガーという俗称でラミネートボディのトップにメイプルを張っているので白い。なのでホワイトタイガーと呼ばれる。ウオールナットなど濃茶色の材を貼ったものはブラックタイガーと言われる。ラミネートボディなのでそんなに材はならない印象。ネックもラミネートのスルーで厚めでキメの細かいエボニー材を使っている。

まず34インチと標準スケールなのに5弦のテンションはダラダラでもなく、しっかりした音程で鳴らせる。これはこれまで弾いたことある5弦でトップクラス。ちなみに最近使っているレイクランドの5弦は35インチなのでややロングスケール。

このベース 音はゴツンと硬めでよく抜ける。高域はミッドが強めのパキッとした出音。よくケロケロすると言われるのも納得できる。

とにかくネックは強靭。USAは日本では湿気で動きやすい印象ではあるが、これは全く微動だにしない。購入で1年ほど使ったが当然ロッドを使うことはなかったし、初期に弦高を調整したとき以外全くノーメンテだった。

この強いネックだけに弦高もかなり落とせるので、細かなパッセージも弾きやすい。

フィンガーピッキングではピックアップが大きくフィンガーレストにもなるためとても使い勝手も良い。唯一の弱点は重いこと。

近年玉数がなくなってきているのか、新品はほとんど見かけなくなった。フォデラも値上げ傾向だが、まだ生産は安定しているようで十分購入できる状況。

ハイエンドならカールトンプソンも中古で100万円を余裕で超えて届かない価格になっているが、以前中古で30万代でみかけて試奏したが、今から思えば入手しておけば3倍にはなっていただろうな、、

そう考えるとケンスミス、アレムビックなど実際に触れることができただけ幸せだったと言える。まあ現実的には今持ってる4本で十分だとは思うが、、、

 

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